種子島の安納紅・安納こがねについて
安納芋とは、紫芋と共に種子島の芋を代表する甘藷。高水分で、焼くとまるでクリームのように
ネットリとした食感、生の状態で16度にもなる糖度で人気が非常に高まってきた。時間をかけ
て上手に焼くと糖度が40度前後にもなる。「案納芋」は変換ミス。
糖度の割にはカロリーは低く、焼いた後に冷やして食べても、アイスクリーム感覚で楽しめる。 栽培はやや難しく、単位面積あたりの収穫量もやや少ない品種。
調理に際しては、ゆっくりと時間をかけて加熱すると、より美味しくなる。また、掘りたての新 鮮なものよりも、3週間から一ヶ月以上熟成させると、最も糖度が上がり美味しくなる。この品 種の特徴は、試験場などで粘質性と呼ばれるその食感に有り、クリームのようにトロッとした食 感で、在来の焼き芋らしいホクホク感は全く無い。
「安納地区だけでしか生産されない」ものではない。安納にある鹿児島県農業試験場において種 苗選抜という方法で改良されたものを改めて「安納」の名前を冠して命名された。(元になった 芋は古くからあった。)
メディアなどでは時折「幻の〜」などと紹介されるが、種子島では年に数千トンも生産される人 気品種。ただ、やはり工業用甘藷よりは、栽培や収穫後の扱いが難しく単位面積あたりの収量も 少ない。「蜜〜」などの名称は販売事業者などによる商標(商品名)。
昨今ではマスメディアなどの影響で安納芋の人気が高くなったせいか、鹿屋市や頴娃町などの鹿 児島本土産、あるいは宮崎県産の、つまり種子島以外で栽培されたいわゆる海賊版?の「安納芋」 が出回り始めた。
本来の安納芋は種子島地区だけに限定許諾された品種だが、それらは種子島から取り寄せた安納
芋を種芋にして苗を作っていると思われる。そのためか、誰が何処でどうやって栽培したのか、
ハッキリしないモノも少なからず出回り始めている。甘さや食感など、品質の劣る安納芋が大量
に出回るのが心配される。
現在、JA西之表など種子島の事業者から出荷しているようなバイオ苗(無菌苗)から栽培した 紫芋(種子島むらさき7号)や安納芋は収穫後直ぐでも、かなり甘い芋だが、収穫後2〜3週間 程度の追熟期間を設けると更に甘さが増す。
安納芋栽培に於いてバイオ苗を使用する理由は、種芋を選抜するだけではウィルス感染を防げな いから。ウィルスに感染した芋は本来の食味などの性能を発揮出来なくなる可能性が非常に高く なる。
バイオ苗とは、サツマイモ蔓の芽の先端(成長点)部分を無菌室で育てたもの。(遺伝子操作な どの方法ではない。)
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■ 安納芋の栽培の様子 2009年版